Pバナーはどのように作られているのでしょうか?
簡単に言えば『生地に印刷し』『印刷された生地をカットし』『カットされた生地を縫って』完成します。
今回はこの工程の最後の部分である『カットされた生地を縫う』場面について詳しくご説明いたしましょう。
まず、Pバナーは大きく分けて2つのパーツから成り立っています。
専用ポールを通す筒状の部分、これを『棒袋』と呼びます。
この部分は、元々直線の専用ポールが棒袋に沿って湾曲しているとき、真っ直ぐに戻ろうとする力を押し止める役割を担っていますので、強度が必要です。
そこで、プリントするデザイン面とは別に、厚みがあり丈夫な生地を使用しています。
トロマットと呼ばれるポリエステル製の生地で、屋外設置用の幕などにも使われており、頑丈さが特徴です。
Pバナーはこの棒袋と、プリントしたデザイン面とで構成されています。
デザイン面はポンジと呼ばれるポリエステル生地です。
では、棒袋とデザイン面をどのように縫い合わせているのか見ていきましょう。
まず、デザイン面の、棒袋に接しない直線部分に三巻縫製加工を施します。
三巻縫製とは文字通り、生地が三重になるようにぐるりと巻き込み、その上からミシンで縫っていく加工のことです。
こうすることで生地の強度が増し、ほつれや破れに強くなるのです。
次に棒袋を二つ折りにし、デザイン面の曲線部分を挟み込むようにします。
このとき棒袋の両端は内側に折り込み、切断面が外側に出ないようにします。
つまり、上下に二つ折りになった棒袋と、その中央にデザイン面があり、5枚重ねで縫われているのです。
これは見た目を美しくするという目的だけでなく、強度を上げることにも一役買っています。
Pバナーの曲線部分に沿って、デザイン面を挟み込みながら棒袋を縫うこの加工は非常に難易度が高い作業です。
熟練の作業者が専用のミシンを使って初めて作ることができるのです。
是非一度、実際にご利用頂き、Pバナーの素晴らしい加工をご覧ください!