Pバナーはなぜ目立つ?

人間が物体を認識するときには、輪郭線というものを意識するところから始まります。

本来は存在しないはずの輪郭線、つまり物体の境界を『線』として認識するのです。

なんて難しく言ってしまいましたが、絵にするとすごく簡単なので下の図をご覧ください。

輪郭線
図の中の下側の絵には、リンゴやブドウの周囲に線がありますよね。

本物のリンゴやブドウは球体に近い形状で、実物にはこの円のような線は存在しません。

しかし、私たち人間が平面として風景を捉えるとき、物体それぞれを輪郭線ごと認識してしまうのです。

さて今回は、私たちの『視認性』についてのお話です。

視認性、言い換えれば『目立つかどうか』ということです。

私たちの身のまわりにある風景には、どのような輪郭線があるでしょうか?

実は多くの輪郭線は『直線』になっていることが多いのです。

もちろん人物や動物、植物などは『曲線』が多く見られます。

しかし、これが風景、特に人工的な町並みでは一気に直前の比率が高くなります。

例えばこんな感じです。

NYの街並み

こちらはニューヨーク、アッパーイーストサイドのとあるストリート。

風景だけで見るとあまり気が付かないかもしれませんが、輪郭線を強調してみると、視界の中は直線だらけだと気付くと思います。

街並み輪郭

いかがですか?

車のタイヤ以外、ほとんど丸い部分がありませんよね。

たまたま今回は外国の風景を選びましたが、もちろん日本の町並みも直線が多くを占めています。

そんな直線だらけの風景に、更に『直線で構成された販促物』を設置したら、どうなると思いますか?

ちょうど左側の歩道に、看板などが何も無い壁がありますので、そこに看板を模した黒い四角形を描いてみましょう。

四角い看板

どうですか?

どこに何を足したのか、気が付きましたか?

こちらも輪郭線で表現してみましょう。

四角看板輪郭

周囲の直線と馴染んでしまい、あまり目立たないですよね。

 

では同じ場所へ、今度は黒い円形を付けてみましょう。

丸い看板

いかがでしょうか。

これだと、さっきの四角い看板よりもよく目立つと思いませんか?

丸看板輪郭

輪郭線でもこの通り。

 

販促物を設置する際には、その周囲の『輪郭線』に着目して形状を選ぶと、より効果的になります。

このような視認性、つまり『より目立つ方法』をしっかりと考えて考案されたのがPバナーなのです。

例えば道路標識のほとんどが『円形』になっていますが、これも『目立つため』です。

Pバナーは、上部の最も面積が広い部分を美しい曲線にすることで、非常によく目立つよう工夫されているのです。